概要 Outline

ご挨拶

分離プロセス部会長就任にあたって

2021年3月

芝浦工業大学 野村 幹弘

 2021年4月より分離プロセス部会の部会長を仰せつかりました芝浦工大の野村と申します。2年間、部会の発展に貢献できるよう頑張りたいと思います。部会長として以下の3点に注力したいと思います。

・「分離プロセス」の基礎に立ち返り、皆が連携できる状況を構築する。
・オンラインの時代に向け、国際交流を進める。
・産業界と教育・研究機関の連携を強化する。

 この3点を進めるために、現状を認識する必要があります。現在、コロナ禍により、学会・部会での活動は大きく変化しています。この先、状況がどうなるかは分かりませんが、「withコロナ」が今後の大きな方向になるでしょう。多くのイベントがオンラインとなり、これまで通りのリアルな交流は制限を受けると思います。しかし、分離プロセス部会の基本が、「分離プロセス技術の研究、開発および分離単位操作間の連携を図り、産学官間の交流や海外への分離プロセス技術の発信を通じて、学術および技術の向上を促進することを目的(分離プロセス部会 規約 第2条)」としていることは変化しません。分離の単位操作としては、蒸留、吸収、抽出、吸着、晶析、調湿・乾燥、固液分離、膜分離があげられます。これまで通りの分科会・部会での活動はもちろんですが、現在の分科会・部会・化学工学会の枠にとらわれずに「分離プロセス」の基礎に立ち返り、皆が連携できる状況を構築したいと考えています。特に、化学工学は化学産業の発展に寄与する学問であることを考えると、産業界と教育・研究機関との連携は強化するべきと考えます。
 また、オンラインでの活動が増加してきたメリットとして、移動の時間・手間が省けるようになってきたことがあげられます。そのため、時差が小さいアジア圏を中心とした、国際交流を積極的に進めたいと思います。
 この様に新しい取り組みを含め、分離プロセス部会を活性化して、皆様のお役に立つようにするために、これまでとは異なるお願いをすることも出てくると思います。皆様と協力しながら、分離プロセス部会を盛り上げていきたいです。2年間よろしくお願いします。