Englishお問い合わせ

概要 Outline

ご挨拶

新体制の分離プロセス部会長就任にあたって

2025年4月

工学院大学  高羽 洋充

 このたび、大渡啓介先生の後任として、分離プロセス部会長を拝命いたしました。2025年度より2年間、これまで築かれてきた部会活動のさらなる活性化に努める所存です。微力ながら精一杯尽力いたしますので、引き続き部会員の皆様のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 さて、分離プロセス部会は、これまで多様な専門分野の部会員の皆様にご参画いただき、膜工学分科会、固液分離分科会、蒸留分科会、吸着・イオン交換分科会、および抽出分科会の5つの分科会によって構成されてまいりました。しかしながら、コロナ禍を契機とした学会構造の変革や、大学教員を取り巻く環境の変化に伴い、部会の体制にも変革が求められるようになりました。従来の部会体制は、各分科会が学会活動を公平に行う上で一定の有効性を持っていましたが、近年、分科会ごとの活動の偏りが顕著となり、持続的な活動の維持が困難になりつつありました。そこで、前部会長の大渡先生と庶務幹事の川喜田先生を中心に、部会のあり方について議論が重ねられ、その枠組みの見直しが行われました。
 新たな体制では、分科会の一部を統合し、「膜工学分科会」「固液分離分科会」「蒸留分科会」「吸着・イオン交換・抽出分科会」の4つに再編いたします。加えて、部会運営の効率化を図るため、部会長および庶務の分科会輪番制を廃止し、部会における企画については、新たに企画幹事を設置し、将来性のある豊かな企画をご提示する予定です。この新体制により、分科会を超えた連携が促進され、変化する社会情勢にも迅速に対応できる、活力ある運営を実現していきたいと考えております。
 分離プロセス部会は、単位操作を学問の礎としてきましたが、時代の変遷とともに、その対象は現象解明や基礎研究にとどまらず、地球温暖化対策、資源リサイクル、再生可能エネルギー、さらには多品種少量生産といった新たな境界領域へと広がっております。こうした多様な課題に取り組む部会員の皆様が、相互に緊密な交流を図る場を提供し、新たな研究領域の創出や技術革新へとつながる活動を、今後も継続してまいりたいと考えております。部会員の皆様が楽しみながら部会活動に携われる機会を設け、より一層充実した活動の場を提供していく所存です。今後とも、皆様の変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。